どうして!?火垂るの墓が放送禁止になった裏話
火垂るの墓の都市伝説を聞いたことはありますか?
この都市伝説や裏話を読めば衝撃を受けたり、そう思いたい事柄だったりと色々です。
ジブリ関連アニメやディズニーシリーズの都市伝説も掲載していきます。
聞いた覚えもあるお話や初めて聞く裏話など多数紹介していきます。
今回のお話は火垂るの墓の裏設定 都市伝説です。
夏の風物詩ともいえるジブリ映画
最新作の公開に合わせて過去の名作が放送されます。
ナウシカ、トトロ、もののけ姫など人気作は毎年のように放送されますが何度でもみてしまうという方も多いのではないでしょうか。
そんなジブリ作品ですが、名作でありながら放送禁止されているのでは?と囁かれている作品があります。
それが火垂るの墓です。今回は火垂るの墓の放送禁止の裏話をまとめていきたいと思います。
火垂るの墓の概要
火垂るの墓は1988年公開のアニメ映画です。舞台は太平洋戦争末期の神戸。
戦争によって母を亡くした清太は妹の節子とともにおばさんの家に居候することになります。
しかし、おばさんの風当たりの強さに耐えられなくなった清太は妹の節子とともに防空壕での2人暮らしを始めるのです。
2人の生活はすぐに困窮し節子は栄養失調によって弱っていきます。
清太は食料を得るため盗みを働くようになりますが、節子の衰弱は止まりません。
最後は清太が与えたスイカを食べ「お兄ちゃん、おおきに」と言い残して永眠します。
ひとりぼっちになってしまった清太は後を追うように亡くなり、子供の姿のままの2人が発展した神戸の街を見下ろすシーンで幕を閉じます。
故・高畑勲監督の代表作の一つであり、ハッピーエンドが多いジブリ作品が多い中で悲しい最後をたどる異色作といえます。
なぜ放送禁止になったの?
1〜3年おきに金曜ロードショーで放送されていた火垂るの墓ですが2009年8月の放送から2013年11月まで4年以上間が空いた期間があったのです。
なぜ放送まで間が空いたのか、世間では様々な憶測がとびかいました。
はっきりとした理由は判明していませんが、いくつか考えられる可能性があります。
今回はそちらを紹介していきます。
・視聴率の低迷
一つ目に考えられるのは視聴率の低迷です。
1989年の初回放送の時点での視聴率は20.9%でした。
そこから1〜3年おきに放送され2001年には21.5%を記録し多くの注目を集めていたことがわかります。
しかし、以降視聴率は低迷し2007年には7.7%、2009年には9.4%と一桁代まで落ち込みます。
テレビ局も視聴率が取れる番組を放送しなければスポンサーがつきません。
ジブリ作品は名作が多く高視聴率をとる人気作品もたくさんあるため、他の作品に比べて火垂るの墓の放送が少なくなってしまったのは自然な流れかもしれません。
・ドロップの商標問題
二つ目の説は作中に出てくるサクマ式ドロップの商標問題が原因ではないかというものです。
節子の好物であるドロップは作中でも印象的なアイテムです。
中のドロップがなくなった後は水を入れて飲んでいたりと節子の大好きな食べものとして描写されていました。
亡くなる直前のシーンではドロップが食べたいあまりおはじきを口に含んでいたという、戦争の過酷さを象徴するシーンがあります。
そんなサクマ式ドロップの商標争いが行われていたのです。
このドロップは佐久間製菓というお菓子会社が製造していたのですが、戦争による原材料不足によって生産が中止されていました。
終戦後、佐久間製菓は別々の二つの会社に分裂し、それぞれの会社が「サクマ式ドロップス」と「サクマドロップ」という商品を販売するようになりました。
この二つの商品の商標争いに巻き込まれたことで、火垂るの墓が放送禁止に追い込まれたのではないかというのです。
ドロップの使われているシーンはとても印象的で、商品のPRとしては十分効果がありそうなので、このような考察が生まれたのも納得できますね。
・思想的な理由?
三つ目の説は政治的思想により放送禁止の圧力がかかったのではないかという説です。
火垂るの墓は太平洋戦争における戦争孤児の生活を描いた作品です。
製作者サイドは火垂るの墓は反戦映画ではなく、「戦争時代に生きた兄妹の日常を描いた悲劇の映画」としています。
しかし、作品内では兄妹を待ち受ける厳しい現実が描かれており、最終的に2人は衰弱死してしまうという戦争の悲惨さを感じさせるシーンが多く盛り込まれています。
このような描写が反戦映画とみなされ、圧力がかかったのではないかというのです。
しかし放送する頻度が下がったとはいえ2013年2015年と放送されているのも事実ですので、政治的思想が理由とは考えにくい側面もあります。
あくまで噂程度の説ですが真実だとしたらとても闇深い理由ですよね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
放送に間が空いた期間もありますが、2013年以降は2〜3年ごとに放送されています。
それだけ火垂るの墓が名作だということだということでしょう。
ハッピーエンドが多いジブリ作品の中で異色を放つ火垂るの墓ですが戦時中の様子がリアルに描かれており、泣ける映画としてもよく知られています。
放送頻度は下がりましたが様々な場面で見ることができるので、この機会に火垂るの墓をぜひみてみてください。
最後まで見てくださりありがとうございます。
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