半分、青い あらすじ 73話~75話
半分、青い 73話
律「鈴愛」
鈴愛「律。あ、こんな格好で…」
律「久しぶり」
鈴愛と律は駅のホームで再会を果たす。誰もいないベンチに並んで腰かけた。
鈴愛は、服について弁解。ブライトイエローという綺麗な色で、レダハーというブランドの、今日のために貯金を使った服が、しかし草太(上村海成)のせいで着れなくなったことを話す。
ぼんやりした返事の律。鈴愛の声を聴いていたという。「なつかしい声」「そういうこと言うの反則や」
二人は近況を報告し合った。
律は京都の大学院でロボット開発に携わっていること、鈴愛は漫画家デビューしたこと。
律は鈴愛の漫画を読んでいた。うちに何冊もあるという。
突然、おしゃれ木田原の服。母のつっかけの話しに戻した鈴愛。律の目を抑えて美人を想像してほしいと訴える。
「お前は相変わらず突拍子もないな。突拍子もない…」
「律なんで泣く?」
「泣いとらん」
そのころ、ブッチャー(矢本悠馬)が菜生の車にやってきて、話し相手になっていた。ブッチャーは「待っておいてどうするの」と聞く。ともしびでも行くという菜生。「なら付き合うか」と一緒に待つことにした。
ブッチャーは律と清(さや)は3年くらいしかもたなかったと言う。しかし自分は彼女いない歴=年齢のブッチャーだった。
次の電車まで20分。
律は鈴愛が左側にいること、その存在をいつも感じていたことを話す。
律「俺、5年前、鈴愛の夢を盗んだ」
律は、自分がロボット作りの道に進んだのは、鈴愛の夢だからと打ち明けた。そして短冊を返した。
鈴愛「夢叶えたね、ありがとう」
律「なんでこっちがありがとうっしょ」
鈴愛「でも律の夢は私の夢やったもん」
そして、「夢のしおり。ここで夢が叶いました、のシルシ」
そう言って鈴愛は短冊(「リツがロボットを発明しますように!!スズメ」)を雑誌の中の律の研究室の特集のところに挟んだ。
律は大阪の菱松(ひしまつ)電機の中央研究所に就職が決まり、ロボット開発を進めると話す。
一流企業だと喜ぶ鈴愛。
そしてジャンケンしながら階段を進む遊びで時間をつぶす2人。
チョキで勝ったチヨコレイトのチヨコで下に着き、レイトの分を戻ったとき、風で短冊が飛ばされる。
あわてて転びそうになった鈴愛を支えた律は「もういいよ。夢かなったし、鈴愛とも会えたし。…鈴愛、結婚しないか?」
半分、青い 74話
律「鈴愛、結婚しないか?京都に一緒に行かないか?」
鈴愛「…ごめん。無理だ」
律「そうだよな。いや冗談」
鈴愛「あ?」
律「いや冗談じゃなくて本気だったんだけど、俺と鈴愛はそういうんじゃないもんな。なんつうか。
同じ日に生まれて兄妹(きょうだい)っつうかソウルメイトっつうか。ごめん、今のは忘れてくれ」
――それから4年。時は流れて1999年の春。
28歳になった鈴愛(永野芽郁)は今でも、4年前の律(佐藤健)のプロポーズを忘れられずにいた。そして”そういうんじゃない”ことはなかった。鈴愛は律が好きだった。きっと、たぶん・・・絶対に。
あのころは秋風に「ここにいて頑張りますんで」と言ったばかりだった。そして今は、漫画の連載が打ち切られ、引っ越し屋のアルバイトや秋風(豊川悦司)のアシスタントで生計を立てている。
鈴愛「ああ~結婚すれば良かった。あのとき律にYESっていえば良かった」
裕子「鈴愛、それ100回くらい聞いたよぉ、何回後悔したら気が済む?」
鈴愛は、裕子とその子供クウちゃん、ボクテと横浜で食事していた。
4年前、鈴愛が断ったわけは…今東京を離れたら仕事が来なくなると思ったこと。そこから売れて逆プロポーズする気持ちがあった。
ボクテ「人生のイニシアチブは自分で取る、それが鈴愛ちゃんよ」
ボクテは鈴愛らしいと褒めるが、断り方については、どう考えても「お前とはムリって聞こえるよね?」と言い方が足りないと指摘。
鈴愛は完全否定!「今は無理。売れたら迎えに行くくらいの」
なぜ続きを言わなかったのか?言う前に電車が来てしまったのだった…
そのころ岐阜の人々は・・・、菜生(奈緒)とブッチャー(矢本悠馬)が会っていた。菜生がせっかくの律のお祝いだが、行かないと話していた。律は鈴愛を誘えないから親友の菜生も誘いにくかったようだ。
楡野家では、いつまでたっても鈴愛の新しい漫画が掲載されないことを、晴(松雪泰子)や宇太郎(滝藤賢一)、仙吉(中村雅俊)は心配する。
そして晴は、勇気を出し秋風に向けた手紙を書き始める。
自分は平凡で、鈴愛はたった一人の娘。親として結婚・出産という幸せを願っている。そしてお見合いがきているので鈴愛に勧めてほしいと綴(つづ)った。
鈴愛のもとにお見合い写真が届いていた。秋風は、珍しく鈴愛の部屋にやってきて、話しの流れに合わせ「お見合いしてみないか?」と勧めた。
半分、青い 75話
鈴愛(永野芽郁)は、秋風(豊川悦司)から、見合いを勧められた。
「それは漫画家をやめて田舎に帰れってことですか」という鈴愛。
しかし秋風はそんな事を言う資格はないという。そして、占いのページの絵を描く仕事を持ち出す。
鈴愛は「引っ越し屋を辞められる」と喜び、時給は安いが漫画に近いから、と引き受けた。お見合いはせず「また漫画を描けるようにがんばります」と伝えた。
鈴愛の意欲を感じた秋風は、その『いつか君に会える』をネームにしようと激励する。「久しぶりに秋風塾だ。」いいものがあれば掲載される。最後のチャンスだ、それくらいの気持ちでやろうと伝えた。
「アイデアあるよね」と裕子は鈴愛の新作漫画を褒めたが、問題は構成だと指摘。桃太郎がいつまでも登場しない、起承転結のない漫画だった。
ストーリーを作れないことは鈴愛も自覚していていた。そこで、好きな映画のストーリーを書き起こし、訓練していた。
時間はなかった。食べる時間をバランス栄養食で減らし、紙パンツでトイレも我慢して連載を続け、勉強もしたのだ。漫画家として10年、最後のチャンスだと鈴愛は覚悟する。
裕子は、子どものクウちゃんを母親に預けてきたという。孫が生まれたらコロッと人が変わったみたいで、上手くやっていた。裕子自体の顔も母親になっていた…。
そのころ、秋風はボクテ(志尊淳)とともに大手出版社の編集長に会っていた。自分が長編読み切り漫画を描くことを条件として、鈴愛の漫画を掲載してほしいと頼んだ。
鈴愛の新作掲載が決定するが、鈴愛はアイデアのその後のストーリーが作れなかった。甘いものを大量摂取して気持ち悪くなり寝込む。
鈴愛は夢の中でコーヒーの代わりにインクを飲んだり、岐阜の家族からコミックスを捨てられ、お見合い相手が出てくる悪夢にうなされた。
一方、秋風は、鈴愛の母・晴(松雪泰子)に手紙を書いていた。この人の娘を取り上げたのか、と反省する秋風。菱本(井川遥)は、鈴愛自ら望んだとフォローするが、秋風は母には母の気持ちがある、としみじみと言う。
そして翌日。秋風のもとに律(佐藤健)から結婚報告のハガキが届き…
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